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毎日1コマ「鳥獣戦隊ギガレンジャー」を連載しています。 よかったら読んでいってね。 この漫画は鳥獣戯画が元ベースです。 主役はギガレッド。 適当をモットウに描いています。
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ギガブラック(黒うさぎ)とギガホワイト(ねずみ)は同時に走り出した。ラァイ・ウォーン(獅子)に向かって。

だがギガブラックはホワイトとの足の早さを計算に入れてなかった。
見る間にギガホワイトが疾走しあっと言う間にラァイ・ウォーンの前に出た。
ラァイ・ウォーンは飛んで火にいる夏の虫よろしくギガホワイトに傷ついてない方の前足を繰り出し、踏み潰そうとした。
しかし、ギガホワイトは今回は目を開けていたので前足に当たる寸前で方向を変えラァイ・ウォーンの脇腹の方へ飛びのいた。
その動きをしっかり捉えていたラァイ・ウォーン。すぐに体制を整えギガホワイトに新たな一撃を繰り出した。
交わすギガホワイト、狙うラァイ・ウォーン。
ギガブラックは思わず立ち止まり2人の戦いを見ていた。するとどういう訳か徐々にラァイ・ウォーンの方が傷だらけになり呻き出した。

ラァイ・ウォーン「痛い! 何故だ?チョコマカ逃げてるだけなのに何故、俺様が傷ついていくんだ?」

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ギガブラック「ギガホワイト123で同時に走り出すんだ。いいか?」

ギガホワイト「は、はい!」

捨て鉢の作戦にあせりながらも従うことにしたギガホワイト(ねずみ)はうわずった声を出しつつ返事をした。

その声に内心ホッとするギガブラック(黒うさぎ)。小猿と共にいた時よりなんとかなりそうだと思い、自分とホワイトの大きさから狙われるのは自分だろうと覚悟しつつ一つ深呼吸してから声を出した。

ギガブラック「1・2・3・GO!

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立ち上がったギガブラック(黒うさぎ) をみてラァイ・ウォーン(獅子)は半分笑いながら舌なめずりしつついった。

ラァイ・ウォーン「俺様の攻撃を受けて立ち上がるとは、対した奴だな~。だが、まだ逃げられると思ってる訳ないよな~?」

ラァイ・ウォーンの声を背後にうけ、首だけ向けたギガブラック。
何をいうでもなく一瞥し、ギガホワイト(ねずみ)を見、周りの景色を見、どうやって逃げるべきか考えていた。
周りには隠れられそうなとこは何もない。闇雲に走ってもすぐ追いつかれる。ギガホワイトは小さいから隠れようと思えばすぐ隠れられるだろうが、自分は無理だ。

ギガブラック「ギガホワイト、上手く逃げれたら基地のネ・コーンのとこにいけ。ロボは改良するといってたから、今回のようなことにはもうならないだろう。」

ラァイ・ウォーンの方に体を向き直し、目はしっかりと相手をみながらギガブラックは小声でギガホワイトにいった。

ギガホワイト「上手く逃げれたら? 切り抜けられる方法が見つかったんですか?」

喜喜とした声をあげ、ギガブラックを見上げたギガホワイトに対し、

ギガブラック「逃げれそうにないから、とりあえず立ち向かう。ホワイトも一緒にラァイ・ウォーンに立ち向ってくれ。ラァイ・ウォーンが攻撃してきたら二手に別れて逃げよう。ラァイ・ウォーンは1人だ。いっぺんに2人も追えないから、上手くいけば逃れられるはずだ。」

不敵な笑みを浮かべながらギガブラックはギガホワイトにそういった。

ギガホワイトはそんなギガブラックを見上げながら、(やけくそか)と冷や汗をかいていた。

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ギガホワイト「チュ~、チュチュ、チュ~。(小猿さんは何故か消えてしまいました。先ほどまでいたんですが…。)」

ギガブラック(黒うさぎ)の問いにギガホワイト(ねずみ)は答えたが、自分が走ったことで作り出されたカマイタチの風のせいだとはわかっていなかった。

ギガブラック「小猿は消えたのか?」
ギガホワイトの答えにいっそう訳が分からなくなったギガブラックだったが、逃げなければいけない状況が変わった訳でもないので、
「ラァイ・ウォーンからとにかく逃げよう。イエローさんに会えば何があったかわかるかもしれない。」
といい、背中の痛さに顔をしかめながらよろよろと立ち上がった。

ギガホワイト「チュー?(大丈夫ですか?)」
大きさが違うためギガブラックを支えることなど出来ず、ただ見上げてオロオロしているギガホワイト。

ギガブラック「大丈夫だ。ラァイ・ウォーンから受けた傷がちょっと痛いだけだ。」
と強がるギガブラック。
本当はラァイ・ウォーンよりもギガホワイトが出したカマイタチの風の傷の方が深かったのだが、気絶していたためギガブラック自身知る由も無かった。

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ギガブラック(黒うさぎ)はうつ伏せに倒れていた。
小猿を抱えて一目散に逃げたが、ラァイ・ウォーン(獅子)の方が足が早くすぐ追いつかれた上に背中を引っ掻かれ、前のめりに倒れたため意識が少しとんでいたのだ。

ギガホワイトの「チュチュー?(ブラックさんどうしたんですか?大丈夫ですか?)」という声で意識を取り戻し、我に返ったブラック。

ギガブラック「ホワイト⁈ 探してたんだ。会えてよかった。」

そういいながら起き上がろうとしたギガブラック。
その途端背中に激痛が走った。
「痛つぅっっっ!」
ギガブラックは呻きつつその痛さで現状況を思い出した。
「小猿と共に早く逃げろ!」
ギガブラックはギガホワイトにそういって小猿を探したが見当たらない。
自分とギガホワイトと、何故か傷を受けたラァイ・ウォーンがいるだけだった。

ギガブラック「小猿はどこにいったんだ?」

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ギガレッド(白うさぎ)とギガグリーン(蛙)と共にいる小猿は2人と会話が出来ないため、ジェスチャーで急ぐようにアイズした。

小猿「キキキ、ギッキー!(2人共早く来い!)

ギガレッド「おい、グリーン小猿が何かおこってるぞ?」

ギガグリーン「そんなことより、レッドお前は基地のネ・コーンの元にもどれよ」

ギガレッド「何をいう。やり出したことを途中でほおっていくなど私の心情にあわない」

同じ問答を繰り返す2人に小猿は苛立ち、ギガレッドの脇腹とギガグリーンの大きいお腹を思いっきり蹴って一目散にダッシュし、間を置いてから振り返り、手でこっちにこいと大きく身ぶりし、またダッシュし、大きく身ぶりしと同じことを繰り返した。

ギガレッド、ギガグリーン共に不意打ちをくらい痛みをこらえつつ、小猿の様子から議論をやめ、後をついて行くことにした。

ギガレッドは意気揚々と、ギガグリーンは苦虫を噛み潰したような顔で。

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ギガブラック(黒うさぎ)、ギガホワイト(ねずみ)、ラァイ・ウォーンを小猿の目を通して遠くからみていたギガイエロー(猿)は思案していた。

ギガイエロー「ブラックとホワイトが合流できたようだが、私の分身が消えてしまったとあっては、詳しい状況が分からなくなったな…。
レッドやグリーンを早くブラックの元に導かないとな…。」

深いため息を漏らしつつギガイエローはギガレッド(白うさぎ)とギガグリーン(蛙)と共にいる小猿に指示を出した。

ギガレッド、ギガグリーン側の小猿はギガイエローの声に反応して一度身を硬くし親分のテレパシーを聞いた。
「出来るだけ早く2人を連れてギガブラックの元に急げ」と。

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ギガホワイト「チュ⁈チュチュ~?(ギガブラックさん⁈ どうしたんですか?)」
そういいながらギガホワイト(ねずみ)はラァイ・ウォーンの脇を抜けギガブラック(黒うさぎ)の方へ駆け寄った。

ギガホワイトが駆け寄ることで巻き起こった小さな風はラァイ・ウォーンの前足にパックリとした釜傷をつけ、ギガブラックはラァイ・ウォーンから受けた引っ掻き傷の上にさらに傷が付き、ギガブラックの近くにいた小猿は、ギガホワイトに状況を説明しようと近づいたため、もろにカマイタチの風の中に入ったから、
胴から真っ二つにきれ、ギガイエロー(さる)の元の毛に戻って消えてしまった。

ラァイ・ウォーン「いって~⁉ 何だ?何が起きたんだ?」
深く切れた前足を見て叫ぶラァイ・ウォーン。

ギガホワイトもわけがわからずギガブラックの傍で立ち尽くしていた。

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ギガホワイト(ねずみ)はカマイタチの風を巻き起こしつつ走っていた
その場所はいつしか荒野を抜けて木々がある丘となっていた。

前を見ないで走っていたギガホワイト
丘を駆け登り一気に頂上まで走り抜けそのままの勢いで空中へ滑空した。
足場が急になくなったことではじめて目を開けたギガホワイト。

ギガホワイト「チュ⁈(何がどうなった⁈)」
クエッションマークを頭に絵描きながらも木々にぶつかりそうになるのをうまくよけ
下まで一気に降り立った。

その着地したところにはギガレンジャーの敵であるラァイ・ウォーンと傷ついたギガブラック(黒うさぎ)とキョトンとした小猿が立っていた。

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ギガホワイト(ねずみ)はがむしゃらに走っていたので、自分がどこをどう走ったか分かっていなかった。

未だギガレンジャーに変わっていることさえ自覚はしていなかった。
ギガレンジャーになったことにより自分の走るスピードが光りの早さに達しようとしていることも自覚していなかった。

ギガホワイトの走り去った後は一陣の風のようになり、特殊な真空を作り出していた。
もしその風の中に身をおけばカマで切られたようになる、いわゆるカマイタチ現象が出来上がっていることも知らなかったのである。

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プロフィール
HN:
結城 わらゑ
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性別:
女性
職業:
イラストレーター
趣味:
映画鑑賞・漫画・小型バイク
自己紹介:
夢を現実にすべく活動しています。
イラストがメインですが
漫画も描きます。
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